2014年3月15日土曜日

第四回 リクルートに入社しようと意気込むあたり

スマートソーシャル 酒井です。
諸々反響頂きありがとうございます。

お付き合いのほど宜しくお願いいたします。


「情報が人間を熱くする」
というとてつもなくかっこいいCMにすっかり心をうちぬかれた私。

単純なんですが、田舎の高専生には全く何をしてる会社かわからない。

ただ、ただ、短いそのCMから私が勝手に受け取ったメッセージは
「人の想いが世の中を動かし、新しい価値そして世界を創っていく」でした。

この会社には何かがある!
とりあえず、ネットも何もなかった時代、学校の就職部においてあった会社がいっぱい載ってる本をかたっぱしにめくりました。

メーカーやゼネコン満載の本の巻末に、他の広告主に遠慮するようにそっとその会社は載っていました。

その時始めて、この本をリクルートが発行していると知ったんです。

間抜けですね。

今はリクナビにその役割を譲ったリクルートBOOK高専生版との出逢い、今から26年前の話です。

リクルートが何をやってる会社か知ったのがリクルートBOOKという嘘のような本当の話。

当時、リクルートは情報誌メインの事業形態から一大投資を行い情報通信事業に打って出ていた。

それまでの文系中心の採用から必然的に理系が必要となってくる。

全国の名門大学に向けて理系の採用活動を一気に始めていた。

ただとてつもなく大きな事業なのでやはりどうしても、もっと数が欲しい。全国の高専生にも採用の門戸が一気に開かれたタイミングでもあったわけです。

幸い一年前にに入社していた先輩がいらっしゃった。剣道部の主将Oさんです。

OB訪問に来られたOさんのお話を聞く機会がありました。

剣道部中心に興味がある人間が車座になって話を聞く。皆の目は真剣そのもの。

当時流行のDCブランドの麻のスーツに身を包んだOさんは都会的で、とても眩しかった。

だけど、飛び出してくる話の方はもっと眩しかった。

曰く、リクルートでは
Oさん
「若くても仕事を任せてもらい、言い出しっぺが仕事をする。」

(すごい、なんてリベラルなんだ。バイト先で高圧的な態度で意見すら言えない経験でいらいらしたことあるんでこういった環境自分に向いてる)

Oさん
「能力主義で、性別学歴関係なし。
しかし評価ははっきりしている。」

(逆に他の会社は学歴が最優先なのかな?
男女雇用機会均等法って施行されてるのに性別で仕事の振り分けって
そんなことあんの?)

Oさん
「高専卒でも大学卒と横並びで営業職につける。」

(これが大きい。
エンジニアには向いてないし、人と接するのが好きだし、世の中に新しい価値を伝える仕事がしたい。どうせ営業するならよりメリハリが効いてる会社の方がいい。)

Oさん
「新規事業に貪欲で世の中にないサービスを生み出して行く」

(家電はSONY、車はHONDA、革新的な企業が大好きだ!)

Oさん
「この度、
新規事業として回線事業、スーパーコンピュータの事業に乗り出した。」

(なんかよくわかんないけどニュースに出たやつだ)

Oさん
「今後の情報は紙の時代から通信の時代になる。」

(本がなくなるの?電話回線で本を読むの?)

Oさん
「回線と情報誌が融合する。回線を通じて情報誌の内容を伝えていくビジネスに変わって行くのだ。」

(なんか凄そう。よくわかんないけどおじさんの会社で見たファクシミリの
事かな?
それともこの前、信金の人が腰につけてたポケベル?
なんかわかんないけど
トンデモなくワクワクするぞ!)

特に最後の部分は創業者である江副さんの強い意思であると聞かされ、
CMを見て湧いた感情がさらに沸騰してきました。

新しい世の中が生まれる。
僕もその輪に加わりたい!!

今から考えると
「回線と情報誌の融合」
って

これ、
今のインターネットの事じゃ
ないですか!!
これを予見していた江副さんて凄い。

やっぱり天才だ!

というわけで
入社し、だいぶ経って
ある時江副さんの腹心だった
Sさんにそっとこの話を
確認してみました。

「回線と情報誌が融合」
する世界を予見してた
江副さんて天才ですよねーー

Sさん
「なになに?
回線と情報誌の融合?なんやそら? 

いやー、江副さん、
そんなことまったくいってへんかったけどなー。

ただ単に、この事業、いける、
儲かる、そやから皆やるーでー
いう感じやったでー」

「がくっ」

ま、、、
得てして神話や伝説って
周囲が広げてくってことで。

むしろ勝手に神話が生まれるくらいじゃないとダメなんですけどね。


ところで、
新しい価値を世の中に回線と情報誌が融合なんていうとんでもない話を
聞いて気分高揚、すっかり燃え上がった私に

さらに駄目押しをしたOさんの
素敵な言葉。

Oさん
「いいかー、お前ら、
会社の場所は華の銀座だ!

ほんでもって女子社員比率も高い。
会社は女子で一杯だぞ!

仕事の後は、毎日飲み会だ。
楽しいぞー(爆笑)」







はい。。
すみません。

人間なんて弱いものですよね。

僕らの学科は2クラス、80人。全部男だったんです。
15歳から20歳までずーっと同じ環境。


工場(学校)、田んぼ、雪から
すぐにでも逃げ出したかったんです。(言い訳)


僕の目の前にはすっかり東京の華の銀座の夜景が広がってました。


そこがどんなところか、
まだ見たことすらないのに。。

ちなみにOさん
おっしゃるとおり毎日飲み会でしたが、それはそれは
ハードな試練がございまして。。。


合コンとは参りませんので念のため。。

この項詳細はまた別の機会にて。


スマートソーシャル 酒井



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