2014年3月14日金曜日

三回 リクルートとの運命の出会いの話

おはようございます。
スマートソーシャル 酒井です。
今日はリクルートとの出会いについてです。

ネットもましてケータイもなかったあの時代、
どのようにして出会ったのか?

25年前の話。お付き合いください。


当時、全く主体的になれず、全ての事に後ろ向きでした。

授業が好きになれない。
学校もやめたい。
毎日逃げたい気分で一杯。
今、自分が一番嫌いな他責の感情。

本当に時間の無駄遣いをしていたと思います。

できることならその時代に戻って自分を叱り飛ばしたい。
心からそう思います。

バイトはそれなりにしてましたが、
将来の仕事に繋げる職業観の意識なんてものはない。
稼いだお金を遊びに使うだけ。

本当に何も考えていなかった。
恥ずかしい限りです。

今なら、就活でアピールポイントがない学生になりますね。

ダラダラ過ごしながらも自分は、現状のリセットを
決断する勇気も無かった。

何よりも入学を喜んでくれた親の笑顔から逃げられなかったんです。

今では親となり
(申し遅れましたが、大学生と高校生の娘がいます。)

「将来選びにアドバイスしよう」
などと偉そうなことを言っておりますが、
彼女たちの方が恐ろしく主体的で、目標を持った進路選びや
学生生活をしてます。

親バカ丸出しですが当時の自分を振り返っても断言できます。

そして長女は自分の好きなことをつらぬいて私学文系に通ってます。
奇しくも僕が憧れていた学校に。

さて。
ダメダメだった学生生活ではありますが、
たった一点だけ自信があったのは人付き合い。

自分で言うのはなんですが誰とでも「仲良く」してました。

体育会のやつや帰宅部のやつとも。満遍なく。
誰とでも。

「共通の話」

がすぐに出来た。というのが自分の中の
小さな自慢でした。

そんな僕でもエンジニアになろうと努力もしました。
根は真面目なんです。

専攻は、機械工学。
機械科だから設計と製図は命。
これが無ければ機械は生まれないのです。

卒業を控えたある日の課題にポンプ設計の課題が出ました。

ポンプって皆さん、知ってますか?
すっごい繊細なんですよ。
流体力学、機構学、構造力学そう言った機械の学問の集大成。

不器用ながらに図面を引いて、連日徹夜で設計。

課題で本物のポンプを作るわけにはいかないので
設計終了後、ポンプのデータを
パソコンのシミュレーションソフトにかけて
教授に評価をもらう。


自分では最高にがんばったつもり。




ああ、それなのに



パソコンの画面の中で僕のポンプは爆発してしまった。

僕はその単位をおとしました。

そんな頃です。
あのCMにであってしまったのは。

「リクルートとの出逢い」

1988年、昭和最後の年。

 学生最後の夏、数週間だけそのCMは放映されたようです。
タイミング悪く、リクルート事件の影響ですぐに打ち切られました。

だけれども。

その当時入社した方と話をするとほぼ全員が覚えている。
それほど受けた印象は強烈でした。

大好きだったナイターの試合開始前。

スポットにそのCMは流れました。
コンテンツは2つ。

ケネディ元アメリカ大統領とアポロ宇宙計画。

BGMはイーグルスのデスペラード(ならずもの)
初めて見た瞬間から雷に打たれたようになりました。

40代でアメリカの若き指導者となった、
ジョンFケネディ。

彼の情熱、その人の元に人が集まり、力となり、
世の中を変えて行く。
一瞬に凝縮された彼の人生。

そしてその彼が人生を捧げて指導したニューフロンティア計画。
アポロ宇宙旅行、月面着陸。
僕らが今使ってる電卓よりも脆弱な演算処理技術で
月を目指す。
パイロットの家族の不安そうな顔、手に握られたロザリオ。
そして歓喜の成功。

二つに共通していたのは人を動かす想い、情熱。
わずか十数秒の映像にそのすべてが注ぎ込まれていた。

感動的なバラードにつつまれたエンディングにのって
さしこまれた一言は

「情報が人間を熱くする」

最後の最後に空を飛んで行くカモメのマークまで
素敵でいっぺんに心を掴まれてしまった。

田舎の高専生には全く何をしてる会社かわからない。
ただ、ただ、短いそのCMから
僕が勝手に受け取ったメッセージは

「人の想いが世の中を動かし、
新しい価値そして世界を創っていく」

なんなんだこの会社は。この会社には何かがある!

鬱々とした毎日に光がさしたような気持ちになったことを
昨日のように覚えています。


            スマートソーシャル 酒井

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